最高の一人暮らしをスタート!物件選びの基本から掘り出し物件の選び方まで教えます
これから一人暮らしを始める方、すでに一人暮らしをしていて新しい物件への引越しを検討している方に向けて、物件選びの基本的な知識から賃貸情報サイトを上手に利用する方法を解説します。
- 1.一人暮らしの物件探しはいつ頃から始めるべき?
- 2.掘り出し物件を見つけるために必要な物件情報の読み方
- 3.注意したい賃貸情報の罠、「おとり物件」を避けるには?
- 4.ベテランからルーキーまで社会人約50人に聞いた、一人暮らしの物件で重視したいポイント
- 5.早めの物件探しと条件の整理が肝!理想の物件を見つけ出し最高の一人暮らしを
一人暮らしの物件探しはいつ頃から始めるべき?
物件探しは、契約から入居までの手続き期間なども含めると、早くて入居3ヵ月前、遅くとも1ヵ月前には始めておきたいところです。
周辺環境や間取り、家賃までこだわって理想の部屋を探したいのであれば、可能な限り早めに物件探しを始めることをおすすめします。物件の空き状況は常に変動し、1週間前には空いていなかった物件が、日を置いてから物件の検索結果に現れるといったことはよくあります。
掘り出し物件を見つけるために必要な物件情報の読み方
数ある賃貸情報サイトには膨大な物件情報が眠っており、すべてに目を通すと膨大な時間がかかります。
自分の譲れない条件と、緩和しても良いと思うものを整理することで、効率的に条件に近い物件を探しやすくなります。さらに、整理した条件で日を改めて賃貸情報サイトの検索を繰り返せば、理想の部屋を見逃さずにチェックすることが可能です。
理想の部屋を効率的に探すために、まずは以下の情報を整理してみましょう。人それぞれ理想の部屋に抱くイメージは異なりますが、ある程度の「当たり物件」を見つけるコツもあわせて解説します。
最寄り駅
通勤・通学の移動時間を考慮した最寄り駅選びが重要になります。
周辺の環境は駅によって異なりますが、重要なのは日用品や食品の買い出しに事欠かないかどうかです。主に薬局やスーパー、あまり自炊をしない人であればファーストフード店や定食チェーンの有無なども確認しておきたいところです。
また、物件探しに時間を割けるのであれば、実際にピークタイムの駅に行き、電車を利用してみることで混雑具合が確認できます。
駅徒歩所要時間
駅から徒歩で物件までどれくらいかかるかという目安の時間です。
多くの賃貸情報サイトでは5分、7分、10分、15分といった区分けで選択可能となっており、時間の算出方法は公正取引委員会の規則によって「道路距離80mにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること」と定められています。
あくまで参考の数字であり、例えば一日の疲れがたまった帰り道などはどうしても足取りが遅くなることも考えられるため、自分の許容範囲より少し短めの駅徒歩所要時間を設定して探してみるとイメージとのズレを抑えられます。
家賃
一般的には「月収の3分の1」が目安とされています。
ただ、あまり外食もせず、家で過ごす時間が長い方であれば、家賃に割くコストを上げたとしても生活全体の満足度は上がりますし、逆に家で過ごす時間が短い方は家賃に割くコストを下げ、駅徒歩所要時間などその他の条件を重視するという手もあります。自分の生活費をある程度シミュレーションした上で、家賃をいくら出せるか検討してみてください。
間取り
部屋の区分けを表す用語です。1R(ワンルーム)はひとつの部屋を表し、1K(ワンケー、1部屋+キッチンの意)、1DK(ワンディーケー、1部屋とダイニングキッチンの意)など数字が部屋の数、後につくアルファベットは部屋の数にプラスしてどのような設備があるかを表しています。
一人暮らしであれば1Rで十分と思う方が多いかもしれませんが、1つの空間にキッチンがあるということは、ある程度レイアウトに制限がかかったり、料理の臭いが部屋全体に充満してしまったりするリスクがあります。複数の部屋が必要でなくとも、家賃やその他条件が同じであれば1K以上の物件のほうが快適な空間を実現しやすいと考えられます。
築年数
文字通り、物件が建築されてから経過した年数です。数字が若いほど新しい物件ということになります。
新しければ新しいほどきれいで住み心地の良い物件と思われるかもしれませんが、古い物件でもリフォームされている場合があり、築年数が経過していても清潔感のある物件になっている場合もあります。
築年数を選ぶ基準としては、1981年6月1日から適用された「新耐震基準」を満たしているかどうかが挙げられます。新耐震基準は、旧耐震基準よりも頑丈な建物を建てるように定められており、震度6強~7程度の地震にも耐えられる設計という目安になります。
前述のリフォーム済みか否かという点もありますので、あまり築年数が若い物件にこだわらず、物件を探している年から遡って新耐震基準を満たしている年数で検索するのがおすすめです。
専有面積
部屋の面積を表します。多くの賃貸情報サイトでは20㎡から選択できますが、20㎡だと実際には少し狭く感じるかもしれません。TVやベッド、デスクに加えてソファなども設置したい場合は、25~30㎡に設定して検索することをおすすめします。
構造
物件の構造は、以下の4つに分類されます。
- 木造(Wood…W造)
- 鉄骨造(Steel…S造)
- 鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete…RC造)
- 鉄筋鉄骨コンクリート造(Steel Reinforced Concrete…SRC造)
下に行けば行くほど物件自体の強度と防音性が高くなり、家賃も上がっていきます。
防音性については物件の構造や隣人、上の階の住人によっても異なってくるので、SRC造であれば確実に静かというわけではありません。ただし、構造がSRCに近づけば近づくほど物件自体の防音性は高くなるので、自分の出す騒音と他の入居者の騒音リスクを低くしたいのであれば、重視したい項目となります。
注意したい賃貸情報の罠、「おとり物件」を避けるには?
多くの不動産会社が情報を載せている賃貸情報サイトでは、ごく稀に実際には空いていない好条件の物件を掲載し、その情報を餌に来店を促す「おとり物件」と呼ばれる情報が掲載されている場合があります。
おとり物件は法律で禁止されていますが、不動産会社側としても物件の問い合わせを受けてから他の方と契約が決まるというパターンもあるので、利用者側では判断が難しいところです。
気になる物件を見つけた場合は必ず不動産会社に連絡し、見学日まで契約が埋まる予定がないかどうかをしっかりと確認しておくことをおすすめします。
ベテランからルーキーまで社会人約50人に聞いた、一人暮らしの物件選びで重視したいポイント
Smybを運営する株式会社ウェブクルー社内にて、52人の社員を対象に一人暮らしの物件選びで重視したいポイントとその理由についてのアンケートを行いました。
周辺環境を重視する傾向が高かったアンケート結果。その理由は?
社内アンケートの結果、一人暮らしの物件選びで最も重視したいと答えた方が多かった要素は「周辺環境」となりました。
- 住んでいる駅周辺で大体の用事が完結できるようにしたい
- 家賃が安いところに住んでも、食材を安く調達できるスーパーが遠いと本末転倒だから
- 一人暮らしならできるだけ治安の良いところに住みたい
- 日常的な買い物のしやすさを重視しているから
- 快適な生活を送る上で、周辺環境は大切な要素だから
周辺環境を選んだ方は、治安の良さや買い物のしやすさという面を重視していることがわかりました。
駅や物件周辺の施設、街灯の多さは常に一定数の人がいるという安心感に直結しますし、遠出しなくとも生活必需品の買い出しができるのは一人暮らしにおいて大きなメリットと言えます。
周辺環境以外を重視する方の理由としては、以下のようなものが挙げられました。一人暮らしの物件探しにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 駅が近いと出かけるのに便利だから
- 毎日通勤する負担を減らせるから
- 以前駅徒歩10分の物件に住んでいたが、通勤が大変だったから
- 寝室に食事の臭いを入れたくないから別の部屋が欲しい
- 家にいる時間が長いから
- リモートワークが増え、ある程度の広さがないとデスクが置けないため
- 毎月の支出をできるだけ抑えたい
- 良い物件であっても、家賃が高いと厳しい
- 洗濯物などを考慮すると、浴室乾燥は欲しい
- あまり外出しないので、室内の環境にこだわりたい
- 現在の物件で上の階の騒音に悩まされているから
- RC造は安定感があるので必須項目だと思う
- 以前住んでいた物件で、隣人が物音に敏感だったため気遣いが大変だった
- 日当たり>広さ>収納のトップ3を重視しています
- 勤務先へのアクセスの良さを重視している
- 建物の清潔感という意味で、築年数を重視したい
早めの物件探しと条件の整理が肝!理想の物件を見つけ出し最高の一人暮らしを
自分の理想が詰まった部屋が見つけられれば、充実した一人暮らしを送れること間違いなしです。
そのためにも、物件探しは早めにスタートし、優先したい条件をきちんと整理した上で根気強く探してみることをおすすめします。この記事を参考に少しでも良い部屋を見つけて頂ければ幸いです。