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新幹線通勤はつらいって本当?補助金や定期を活用して現実的な選択肢にする方法とは

新幹線通勤はつらいって本当?補助金や定期を活用して現実的な選択肢にする方法とは

地方から都心への新幹線通勤。「交通費が高そう」「移動時間がつらそう」といったネガティブなイメージをお持ちの方がほとんどではないでしょうか。

しかし、補助金制度や定期券を活用しハードルを下げることができれば、自然豊かな街での暮らしやリゾート地での悠々自適な暮らしも実現できるかもしれません。

目次
  1. 1.家賃相場や定期券価格など総合的な支出で検討を
  2. 1-1.新幹線通勤専用の定期は通常時の約半額
  3. 1-2.新幹線通勤利用者向けの補助金制度がある自治体
  4. 2.新幹線通勤に対する勤め先からの交通費支給は?
  5. 3.新幹線通勤で得られるさまざまな魅力
  6. 3-1.満員電車から解放される
  7. 4.在来線と比べ早い終電時刻には注意
  8. 5.意外と現実的な新幹線通勤はライフスタイルの選択肢のひとつ

家賃相場や定期券価格など総合的な支出で検討を

新幹線は在来線と比べると割高ですが、都心から距離が離れるほど家賃相場は安くなります。後述する通勤用の定期券は通常時の約半額となっており、それらを組み合わせて居住地を選定することで費用面のハードルを下げることができます。

新幹線通勤専用の定期は通常時の約半額

JRでは、新幹線通勤用定期券「FREX」を販売しています。

最長6ヵ月用まで購入できる一般的な通勤用定期券とは異なり、1ヵ月用と3ヵ月用の二種類に絞られますが、以下の通り通常料金のほぼ半額近い料金で新幹線が利用できます。

東京駅~小田原駅間で1ヵ月間の内20日(40往復)通勤した場合の新幹線料金
定期なし(自由席) 定期あり(3ヵ月用)
運賃:1,520円
特急料金:1,760円
計:3,280円
3,280円×20日(40往復)=131,200円
1ヵ月あたり:131,200円
FREX(通勤用)3ヵ月用:210,710円
1ヵ月あたり:70,236円

新幹線通勤利用者向けの補助金制度がある自治体

自治体によっては、新幹線通勤を前提とした移住者への補助金制度を用意しているところがあり、中には最大月額5万円もの補助金が受け取れる場合もあります。以下にその主な例をご紹介します。

市区町村 最寄り新幹線停車駅から
東京駅の所要時間
定期券価格(月/東京駅まで) 補助金制度
埼玉県熊谷市 熊谷駅~38分 67,700円 最大20,000円/月
埼玉県本庄市 本庄早稲田駅~48分 77,076円 最大10,000/月
埼玉県美里町 本庄早稲田駅~48分 77,076円 最大20,000円/月
栃木県小山市 小山駅~43分 74,826円 最大10,000/月
栃木県那須塩原市 那須塩原駅~73分 125,516円 最大10,000/月
群馬県沼田市 上毛高原駅~66分 103,300円 最大20,000円/月
群馬県みなかみ町 上毛高原駅~66分 103,300円 最大30,000円/月
新潟県湯沢町 越後湯沢駅~79分 144,033円 最大50,000円/月
長野県佐久市 佐久平駅~86分 128,516円 最大25,000円/月
定期券・補助金の情報について
  • 定期券価格は、購入できる最安(3ヵ月分)を1ヵ月単位に換算したものです。
  • 補助金制度の金額や対象者は自治体によって異なります。
  • 上記は2022年1月時点での情報です。最新情報は各自治体のHPをご確認ください。

新幹線通勤に対する勤め先からの交通費支給は?

新幹線通勤を考えるにあたって、勤め先からの交通費がどうなるかも気になるポイントです。

実は、通勤交通費の支給について労働基準法による明確な基準はありません。極端な話、企業は社員に対して交通費を支払う義務はないのです。しかし、多くの企業は福利厚生の一環として、就業規則に沿った交通費を支給しており、新幹線通勤の対象者に専用の通勤手当を用意している企業も存在します。

新幹線も公共交通機関に含まれますが、一般的な定期券と比べ高額なことから、就業規則の上限額を超えてしまう可能性が高く、全額を支給してもらえるかどうかは勤め先の就業規則によって変わってきます。

新幹線通勤を検討する際は、事前に勤め先へ相談しておくことをおすすめします。

新幹線通勤で得られるさまざまな魅力

新幹線通勤は、費用面などのハードルを乗り越えればたくさんのメリットがあります。

都会の喧騒から離れた暮らしができる

都会で働いていると必然的に居住区もその近辺になり、休日に出かけようにも人混みばかり……というシチュエーションはよくある話です。

新幹線通勤であれば、比較的人口が少ない落ち着いた街での暮らしや、リゾート地の近辺であれば休日は思い切りリフレッシュして楽しむことができます。

また、自然豊かな土地でのびのびと子育てをしたいという方にもピッタリでしょう。

満員電車から解放される

東京や大阪といった大都市は満員電車の混雑率が非常に高く、路線によっては通勤ラッシュ時の混雑率が150%を超える場合もあります。

新幹線の混雑率は非公表ではありますが、よほど混みあう駅でない限り安定して座ることは可能といわれています。事前に混雑しない時間帯を確認しておけば、テーブル付きのリクライニングシートに座ることができ、在来線よりも遥かに快適な時間が過ごせます。

また新横浜駅では、平日午前9時までの品川・東京駅方面行きの空いている指定席に自由席の乗車券で座れる特例があります。

在来線と比べ早い終電時刻には注意

在来線は東京都内など大都市圏であれば、平日24時を過ぎても終電が走っている場合があります。

しかし、新幹線はこれらの在来線よりも比較的早めの終電となっているので、退社時刻が遅い、夜遅くまで勤め先の近くで飲食したいといった方には向かないでしょう。

意外と現実的な新幹線通勤はライフスタイルの選択肢のひとつ

小田原駅~東京駅間を例にした場合、在来線を利用した場合の乗車時間約1時間30分と比べ、新幹線での乗車時間は約3分の1の約33分となっています。通勤時の移動時間としては、十分に許容範囲と言えるのではないでしょうか。

加えて、家賃相場が低い地域を選んだり、実家が地方の場合はそこから都市部へ通勤したりすることで、都市部で暮らすよりも家計の負担を抑えられる可能性があります。

また、新幹線乗車券の価格だけを見ればかなりの出費にはなりますが、通勤用定期券や補助金を利用することで各段に安く利用することができます。

これらを考慮した上であれば、新幹線通勤は新しい生活を始める上での心強い選択肢のひとつとなるでしょう。

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