デュアルライフに適した場所は?補助金や特色で選んだ二拠点目におすすめの5地域
都会と田舎の良いとこ取りができると注目を集めているデュアルライフ。この記事では厳選した二拠点目におすすめの場所として、自治体の支援制度や街の特色を中心にご紹介していきます。
- 1.環境だけでなく、自治体の支援制度も加味して考えたい二拠点目の選び方
- 2.支援制度が充実しているデュアルライフにおすすめの地域5選
- 3.支援制度や拠点間の移動までしっかり考慮して理想のデュアルライフを
環境だけでなく、自治体の支援制度も加味して考えたい二拠点目の選び方
デュアルライフにおける二拠点目選びで重視したいポイントは、地域の特色や取り組みたいアクティビティの可否だけではありません。
自治体によっては支援制度が整っており、住宅支援や補助金制度などさまざまなメリットがある地域も。デュアルライフでは居住地の確保などでまとまった費用が必要となるので、負担を軽減できる制度はぜひ利用したいところです。
支援制度が充実しているデュアルライフにおすすめの地域5選
デュアルライフの二拠点目としておすすめの地域をご紹介します。支援制度や特色はもちろん、都市圏へのアクセスについてもまとめましたのでぜひお役立てください。
住みたい田舎町として大人気!移住支援制度も充実の山梨県北杜市
山梨県北杜市は、日本百名山のひとつにも数えられる八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳などの美しい山々に囲まれた土地となっています。
乗馬やゴルフ、ウィンタースポーツといったアクティビティが存分に楽しめ、JR中央線で新宿駅から2時間程度というアクセスの良さにも注目です。
北杜市は移住支援に力を入れており、東京圏(東京/埼玉/千葉/神奈川)から転入し、起業や対象企業への就職をする方に向けて単身であれば60万円、2人以上世帯の場合は100万円の「北杜市移住支援金」を支給しています。また、空き家バンクを活用すれば市内の物件を安く手に入れることも可能です。
無料で利用できる市営のお試し住宅や体験宿泊サービスを行っている施設もありますので、気になる方はぜひ一度住み心地を試してみてください。
古民家や豊かな自然に囲まれ、都市圏へのアクセスも良好な石川県小松市
石川県の南部に位置する小松市は伝統工芸が盛んで、歴史ある寺院や美しい古民家などが多く残る街です。キャンプやシーサイドゴルフが楽しめる広大な小松市ふれあい健康広場をはじめ、豊かな自然を活用したアクティビティも豊富となっています。
関東からはかなり距離がありますが、名古屋や京都からであれば電車で片道1時間半~2時間程度で行き来できるので、関西地方寄りに第一拠点を構える方には特におすすめできる候補地と言えるでしょう。
小松市は「こまつデュアルライフ支援制度」によって、市内でテレワークや個人事業を行う方に向けて月額最大1万円の家賃補助を支給しています。移住する場合には「ようこそ小松 定住促進奨励金制度」として 最大40万円の住宅取得支援金も支給しており、費用面でも大変魅力的な地域となっているのです。
海岸通りで穏やかなひと時を。日本トップクラスの子育て支援制度を誇る大分県豊後高田市
大分県豊後高田市は、市内にある8つの商店街に昭和30年代の情景を再現した「昭和の町」が観光地として有名です。美しい夕焼けが見られる真玉海岸をはじめ、沿岸部であることを利用してさまざまなマリンスポーツが楽しめます。
九州地方でも沿岸部の大分県北部に位置しており、四国や福岡県を第一拠点とする場合の第二拠点、または豊後高田市を第一拠点としても検討できるでしょう。また、比較的郊外でありながら市内全域に光回線が普及しているので、リモートワークを前提とした移住にも適した地域となっています。
豊後高田市では子育て支援に力を入れており、第4子以降は最大200万円となる「子育て応援誕生祝い金」をはじめ、保育園・幼稚園の授業料や、高校生までの医療費が無料と子育てに適した環境として国内トップクラスの 充実度を誇ります。
また、豊後高田市では空き家バンク利用者を対象に、リフォーム費用を最大40万円まで支給する「空き家リフォーム事業補助金制度」を実施。空き家は通常の戸建てとは費用相場が大きく異なり、安価なものであれば100万円程度から購入できる物件もあるので、住環境の確保という点でも移住に適した地域と言えるでしょう。
荘厳な山々と静かな湖に癒される、移住サポート制度も充実の福島県耶麻郡磐梯町
観光地として有名な会津若松市に隣接する耶麻郡磐梯町は、福島県を代表する登山スポットとして有名な磐梯山や 一級河川の猪苗代湖といった広大な自然に囲まれた地域です。国内でもトップクラスの広さを誇る「星野リゾート アルツ磐梯」を有しており、冬場は雄大な景色に囲まれてのウィンタースポーツを楽しむ人々で賑わっています。
新幹線が利用できる郡山駅から約1時間程度でアクセスできるので、東北地方に拠点を構える方におすすめ。
移住支援制度として「磐梯町定住促進事業補助金制度」が設けられており、住宅の取得に際して新築住宅であれば最大80万円、中古住宅でも最大50万円の補助金が支給されます。また、福島県では「住んでふくしま 空き家対策総合支援事業」を実施しており、対象となる空き家の改修費用として最大250万円が受け取れる制度があります。
これらの補助金制度が充実していることからも、広大な自然に囲まれた生活を送りたい方には非常におすすめできる地域です。
澄み渡った海と広大な自然に囲まれた、静岡県の隠れ名スポット賀茂郡南伊豆町
静岡県といえば富士サファリパークや熱海が有名な観光地として知られていますが、伊豆半島の最南端に位置する南伊豆町は、自然に囲まれた温泉街を楽しめる移住地としても注目されています。
南伊豆町は有する面積のうち70%が山林や原野を占めており、それらを活用したキャンプ場や海水浴場として人気の弓ヶ浜などアウトドアスポットが豊富。シュノーケリングや船釣りなど、透き通った海でのレジャーを好む人々から評判を集めています。
町内への電車の乗り入れがなく、隣接する下田市の伊豆急下田駅で降車した後はバスか自家用車での移動が必要になりますが、静岡県近辺から車で通える方にはぜひおすすめしたい地域です。
補助金制度としては「南伊豆町空き家バンクリフォーム補助金」が挙げられ、空き家バンクに登録されている物件のリフォーム費用として最大50万円、家財処分の費用としては最大20万円が支給されます。
支援制度や拠点間の移動を考慮して理想のデュアルライフを
ここまでご紹介した通り、移住やデュアルライフを支援している地域は全国に存在します。
デュアルライフは、必ずしも都市圏をメインの居住地としなければならないわけではありません。人それぞれの事情に合わせて、特定の場所に縛られない暮らし方ができることも魅力のひとつです。
郊外に戸籍を移すことで恩恵を受けられる支援制度も数多くあるので、恩恵の大きい選択ができるよう候補地の制度を確認し、理想とする土地を探してみてはいかがでしょうか。